ども。
自分の家を持つっていうのはやっぱりいいものです。
急に何を言いだすのだこやつは、と思うかもしれませんが、
とにかくいいものなのです。
家づくりにおいて、夫婦で、あるいは親族ともめてしまうという話は、
まあよく聞く話です。
我が家だって、全てがスムーズに、
全ての考えが一致して進んでいった、なあんてことはありません。
そりゃあそうです、
何しろ一生に一度あるかないかのお買い物、
住む場所が変われば生活も変わるし、
ローンだって背負っていかなくちゃ…。
その先に思うのはこれでしょう。
「失敗できない!」
そう、誰だってそう思うはず。
これだけの金額を投げ打って、建てなきゃ良かったなんて結果になったら、
それこそ悲惨であると。
ただ、ぼくが個人的に思うのは、
建てた後に「こうしておけばよかった」とかはあってもですね、
完全な失敗なんてのはないんじゃないかなと。
一緒に作った家に住む。
それだけでもう成功じゃないでしょうか。
幸せなことじゃないでしょうか。
夢のマイホーム。
そういう言葉があるように、家を一緒に持つ、
そのために行動することができる環境にあるっていうのは、
金銭面含めて精神的にも恵まれた状況だと思うわけです。
険悪なムードで一緒に家探しにいきますか?
いきませんよね。
「ねえ!ちょっと!今通りすがった人のこと見てたでしょ!」
「いあいあいあ!見てないって!ぜったい見てないよ俺は!きっと見てない!」
「うっそ!ぜったい見てた!胸元みてた!」
「みてないみてないみてない!」
みたいなやりとりがあったあとに、
「そうだ、住宅展示場行こう」
みたいになりますか。ならないでしょう。ならないんですよ。
そうだ 京都、行こう。じゃないんだから。
つまりぼくが言いたいのはですね、
幸せな環境にあるからこそ家づくりが始まり得るし、
そういう過程を経てできた家に失敗はないだろうということです。
家は単なるモノではなくて、生き物ですから、
成長もしていけば、思い出も一緒に増えていきます。
そうして続いていくのが家づくりなわけですよね、うん。
失敗したくない!という気持ちも大事ですが、
そこにとらわれすぎて、気持ちよく家づくりが進まないのなら、
いったんそういうムツカシイコトは忘れて、
家族で、夫婦で、会話してみましょう。
「家の話をしよう」みたいな。
心のノートにメモっとけ的な台詞を出してもいいでしょう。
楽しく進めてこそ家づくり、
そして、建てたあともそれは続いていくと。
自分の家を持つことで生活はきっと変わります。
何かちょっと掃除しても、何かちょっと小物を増やしても、
「自分たちの家である」という意識は、それらの行為をさらに楽しくしてくれるはず。
庭いじりだってそうです、
芝生を刈るという行為すら、自分たち家族の庭を手入れしていると思えば、
楽しく感じられるし、刈り終わったあとの芝生の匂いも、
何倍にも心地よく感じられたり…。
できておしまいではない家づくり、
切羽詰まった空気感ではまとまる話もまとまらなかったりします。
失敗してもかまわん!とまでは言いませんが、
家づくりの成功と失敗は、そんなに単純じゃないのかもと思えば、
ちょっとゆったり楽しめるのではないでしょうか。
では、また!