こんばんは、クロです。
さて、インテリアの検討~内装工事についてのお話しです。
大手HMでは打ち合わせにIC(インテリアコーディネーター)が同席してインテリアの提案を受けることが一般的です。以前は一条工務店にもICが所属していた時期があったようですが、現在は設計士さんがICを兼務しています。設計士さんの力量によって異なるとは思いますが、我が家の場合はフローリングやクロス、クッションフロア、カーテンなどのインテリア全般については施主が主体的に検討する項目として取り扱われ、設計士さんから積極的な提案を受けることはありませんでした。(わたしのような)美的センスを持ち合わせない施主にとっては大変困ることであり、これは一条工務店の明確な弱点だと思っています。
一条工務店と打ち合わせをしているモデルルームでもオプションのフローリングやクロスのサンプルを見せてもらえるとは思いますが、百聞は一見に如かずといいます。A4判のサンプルと実際に施工されている環境では見え方も大きく異なるので、とりあえずはメーカーのショールームを訪問することをお勧めします。標準オプションの同グレードや色違いなど、ほぼ同額で採用できる設定外オプションが見つかることもあるでしょう。
しかし、フローリングやクロスでの部分最適は達成できたとしても全体最適にはならないところがインテリアの難しさです。そんな時に我が家の救世主になったのがカーテン提携業者のICさんでした。ICが所属している他HMでは当たり前のことかもしれませんが、一条工務店から提供された図面や仕様を下敷きにフローリングやクロスに合わせた家具の配置や色合いなどの全般的なアドバイスを受けることができました。カーテンのイメージボード(提案書)も優れていたので、ほぼ提案どおりに契約したことは言うまでもありません。
インテリアフェアに行ってみた
後日、ICさんに誘われたのでインテリアフェアに行ってみました。インテリアフェアは新築ハイで財布の紐が緩くなっている施主を狙い撃ちする地獄のイベントです(偏見)後日支払いをする段階になって後悔すること請け合いです。わたしが参加したのはHM6社が合同開催しているフェアで、わたしが初めて見る家具メーカーのロゴがズラリと鎮座していました。オープン直後の会場はすでに混雑していて謎の熱気に包まれ、それだけで膨大な金の動きを感じました。
購入を検討している商品はソファ、ベッド、ラグ、テレビボード、ダイニングテーブルでしたが、予算の関係で優先順位に悩んでいると、ICさんから「直接肌に触れないものは優先度を下げてもいいと思います」とのアドバイスがあったので、最終的にはソファ1脚とベッド4台を購入しました。ソファの生地・ベッドのフレーム・シーツの色に至るまで、ICさんが詳細なアドバイスをしてくれたお陰で、色彩の統一感があるインテリアになりました。
提携業者のICという選択
わたしがお世話になった提携業者のICさんは、一条工務店のモデルルームのインテリアをプロデュースしている総合商社に所属している方でした。一条工務店にICが所属していないことにお困りの方は、外部のICさんと連携するという手段を検討してみるのはいかがでしょうか。
高気密・高断熱住宅の一条工務店では全棟気密測定をすることがセールスポイントのひとつです。現場監督が上棟直後に気密測定を行い、C値の社内基準である0.7㎠/㎡に達するまで養生テープやコーキング剤を駆使して測定を繰り返します。我が家の場合は気密性で不利な引き違い窓を多用していたので、測定結果は基準値ぴったりの0.7㎠/㎡でした。
二世帯住宅で施工面積が広いこともあって内装工事は約4ヵ月間に及びました。大工・石膏ボード・タイル・電気・クロス・水道等の職人さんが入れ替わり立ち替わり施工を進めていきましたが、どの職人さんが担当している期間でも現場は綺麗に片付けられており、仕事はとても丁寧に見えました。いくつかの想定外の補修箇所があったので記載します。
補修箇所
- エアコンスリーブ付近の石膏ボードに水漏れ跡がありました。後日、該当箇所を補修して石膏ボードは丸ごと交換することになったと連絡がありました。工場生産段階でエアコンスリーブに対する外壁側のコーキングが甘かったため、雨水が室内に侵入してしまった(非常に稀な)ケースだったようです。
- バスルームのサッシにひび割れがありましたが、補修業者の施工でひび割れが分からないほど綺麗に直りました。サッシ上部の外壁タイルにも小傷があったので、足場の解体時に何かが当たった可能性があります。
- ルーフバルコニー入隅部分の外壁タイルが斜めに施工されていました。タイル業者の施工で綺麗に直りました。工場生産段階の施工に問題があった可能性があります。
- 玄関扉に凹みがありました。引き渡し1週間前の発見でしたが、すぐに交換してくれました。何か硬い物が当たったような形状なので、屋内の足場を搬出する際にぶつけた可能性があります。
現場監督にはいずれの補修箇所も極めて迅速に対応してもらいましたが、いま考えれば腫れ物に触るかのような対応だったので、ハードクレーマー扱いをされていたのではないかと思います。ともあれ、大きいトラブルは起こらずに内装工事は無事終了しました。