住宅展示場でハウスメーカーの家を訪問すると、大抵の場合、営業担当さんがついてくれます。

もし、そのハウスメーカーで契約することになれば、その方とずっと付き合っていく事になるため、営業さんがどういう人なのか見極めることはとても重要です。

今回は様々な営業さんから、どんなことを考えているのか、注意して見ていきたいと思います。

 

ちょっと待って、その人を信頼できる?

家族構成、予算、家について、色々話していると段々と信頼関係ができてくるような気がします。

それが営業さんの仕事の一歩だからです。

ただ、そんな営業さんでもボロは出ます。今までお会いした中でも、それでは信頼が得られないんじゃない?と思う言動などを紹介したいと思います。

 

多分。きっと。おそらく。思います。と逃げ道ばかりで確定させない営業さん。

家造りにおいて、知って置かなければいけないことはたくさんあります。ベテランの営業さんならまだしも、新人さんであれば仕組みのこと、現場のこと、基準、性能・・・についてなど知らないことも多いと思います。

調べて回答します。と言っていただければいいのですが、

「大丈夫です!しっかり作ってますから!」

と言われても、はいそうですか、と思う人は少ないはずです。

また質問したことをメモも取らないのは、回答する気が無いとも言えます。

 

家を作っていく過程で多くの質問が出てきます。それを真摯に対応してくれるかどうか。

回答が無いと、困っている時に何もしてくれない。

そんな様子が浮かぶようです。

 

アポ無し訪問。今から伺っても?という営業さん。

とあるハウスメーカーの営業さんから、一日置きにアポなし訪問をされて、うんざりしてしまったことがあります。

それも、「何か気になることがありましたでしょうか?」

など、特定の要件があるわけでもなく、夜の9時頃に来られてもはっきり言って迷惑です。

一度、もう来ないでください。と行ったのですが、来なくなっただけで電話攻撃に変更という、まったく意思が通じない営業さんでした。

 

後になって聞きましたが、そういうことをする営業さんは新人に多く、どうやら暇だからだそうです。

先輩社員が契約を取って、夜遅くまで調整したり資料まとめたりしている中では中々先に帰れないらしく、そのため夜のアポ無し訪問などで時間を潰しているようです。

まったくもって迷惑な話で、お客さんの方を見ずに会社の機嫌を伺って仕事をしているのでは、客の立場で考えてくれるとは思えません。

 

今週中なら!今月末までに契約してくれれば!を連呼する営業さん。

まるでそう言えと業界で言われているかのように皆さんが口にする言葉です。

今週中なら、このキャンペーンが適用されるので・・・

今月中に決めていただけるのであれば、この価格で上長と相談してきます!

早く契約して欲しい。という思いはわかるのですが、それが客を思ってのことだとは思えません。

お客さんが得になることを前面に押し出して契約を迫ってきますが、案外翌月もキャンペーンしていたりします。

急かしてくる営業さんはお客さんの財布と、自分の今月の成績しか見ていないのでしょう。

 

一方で、言われて悩んでしまった文句として、「資材高騰により坪単価が上がるかもしれません。」でした。

為替の動き、途上国の経費高騰を見ていても真実味がありそうで悩ましいところです。

 

ただやはり、目先の数万、数十万円にとらわれて盲目的になることは危険です。

建てた家には20年、30年と住むことになります。

日々こうしておけばよかったな。あそこのハウスメーカーだったらこれも実現できたのに。

何千万円の家で、差額数十万円で後悔しながら住むのはちょっと残念です。

ちゃんと検討して、情報を集めて、自分のライフスタイルを見直して、ゆっくり時間をかけて検討すべきだと思います。

自分が訪問した時も100万円を超える決断がありましたが、上記理由により契約を延ばしました。

結果、事実翌月にはそうなり(汗)100万円は消えてしまいましたが、このことについては自分で決めたこと!と逆に奮起して、家造りをがんばった経緯があります。^^;

 

絶対ウチの方が満足した家が建ちます。という営業さん。

何を根拠にそう言うのかわかりませんが、大抵こういうことを言う営業さんは自分に自信を持っています。

どうしてそう言い切れるんですか?と聞いても、今までうんざりするほど聞かされた機能などの説明を繰り返すだけ。

もういいです。と断ったら、

翌日、自分が検討中の他のハウスメーカーに何がいいのか聞きに行ったみたいです。

その行動力はすごいですが、やっぱり適当なこと言っていたんだなと思いました。

 

「どうせ建てた家の比較なんてできないんだから言いんだよ。」

「契約さえ取れれば後は勝手に満足してくれるよ。高い買い物だからさ。

ちょっとひねくれた考え方かもしれませんが、そう言えと教えた上司はそう考えていそうです。

何時間も拘束する営業さん

ずっと話をしていると疲れてきます。現場見学へ行き、終了後も引き止めに合う。

自分たちは最大で8時間ほど拘束されました。

小さい子供が不憫で堪りませんでしたが、其のことを話ししても全然返してくれません。

必死に私達の財布を・・・家造りをサポートしてくようとしてくれます。

 

何時間も親切に話をしてくれた義理もある。疲れて判断力が鈍ってきた所で、もういいか、と思い契約してしまう方もいるのかもしれません。

 

長い話合いの中には、都度都度バックヤードに引っ込んで、上司からアドバイスを受けている(らしい)営業さん。

半ば逃げるように退席しました。

こういう状況に追い込んでの契約もあるんだな。と思った時でした。

 

営業さんとの付き合い方。

これらの営業さんは、大抵自分の都合で話をしてきます。

家は製品と違ってたいてい不備があります。無い家は聞いたことがありません。

その不備に対して、どれだけ向き合ってくれるか。また困っている家族に対してどう対応してくれるか。

家が建つのがハウスメーカーとのゴールではありません。

家が建って、少なくとも数年。ちゃんとすれば数十年はお世話になります。

一緒に家を守っていくパートーナーまたはハウスメーカーとして信頼できるかどうかを見極めなければなりません。

 

少なくとも営業さんは会社の顔です。

この時点でバツがつくような営業さんはきっぱり断ったほうがいいです。

営業さんとしても見込みの無いお客をずるずる引っ張るよりも、新たに新規開拓に力を注げるようになるので、断る時はきっぱり断ってあげてください。

今まで色々話をしてきたので、断りにくいな、なんとか自然消滅しないかな。

なんて楽な方を選ぼうとしますが、営業さんは中々諦めません。ずるずるしていくほうが精神的にも大変です。

 

と、ここまでかなり怖い表現になってしまったような気がしますが、住宅展示場はそんなに怖いところではありません。たくさんの営業さんの中でも良くありそうなダメな一部分を抜き出してみました。

ですが、上記のようにこちらは一生に一度の家を建てよう!という思いに対して、何件もある中の一件。

と見ている営業さんもいらっしゃいます。

家の性能、間取り、土地の検討も大事ですが、自分たちに合った営業さんをしっかり見極めてください。