今週から始まりました、「実況!隣の家づくり」。
このコーナーは今現在、家を建てているご夫婦に協力をお願いし、家づくりの密着取材をしていきます。

これから家を建てる人にとって、家を建てる過程も参考に知っておきたいという方は多いはず。
過程を見ることで、自分の家づくりの疑問や悩みを解決する糸口になるかもしれません。

今回ご協力いただいたご家族は松川さんご夫妻で、愛知県の愛西市に新居を建築中です。
中古住宅付きの土地を購入し、その物件を解体し、新たにハウスメーカーで建築するとのこと。

通常は1年くらいかかる家づくりですが、土地探しから、解体、家を建てるメーカー選びまで約4ヶ月で進行させた松川さん。
なぜそんなに早く決断できたかというと、お二人はしっかり足を使って調査を行ったからです。

松川さんの家は9月に完成予定で、それまでのスケジュールは以下のとおりです。

  1. 資金計画(2016年1月)
  2. 土地探と土地決定(2016年3月)
  3. 間取りと家を建てるメーカー決定(2016年3月)
  4. 解体工事から地鎮祭、棟上げ、その間に家具などを揃える(2016年6月~9月)
  5. 完成!(2016年9月)

今年に入ってから本格的に動き出しました。
松川家は保険の見直しを行ったことをきかっけに、将来のお金のことや子供のことが具体的になり、マイホームの取得は今がタイミングだと気がついたのだそう。

資金計画はファイナンシャルプランナーさんに立ててもらったことで、迷いなくローンや、どんな家にしたいかの希望が固まっていったそうです。
さっそく、松川家のファイナンシャルプランナーさんと一緒に立てた資金計画について、話を聞いてみましょう!

保険の見なおしがきかっけでマイホーム購入を決めた

まずは松川さん夫妻のご紹介です。

ともに30歳の夫婦で、旦那さまの喜佐人(きさと)さんは愛知県出身、奥さまの絵理さんは兵庫県出身。
二人とも野球が大好きで、プロ野球から甲子園まで野球という野球を観戦しているそうです。

夏休みの恒例行事は、奥様の実家に泊まりこんでの甲子園観戦。
マイホームの庭にバットの原料になる木か、子供が生まれたら一緒に野球ができるよう、練習用のネットなどを置きたいと語るほど。

そんな2人が家を建てようと真剣に考えたのは2015年の12月。
保険の見直しを行ったことがきっかけです。

ショッピングモールなどに入っているような、保険の見直しカウンターに立ち寄ったんです。
そこでライフプランみたいなのを作るじゃないですか。
「子供はいつ欲しい?」とか「マイホームはいつにする?」とか具体的なことを聞かれるんですよね。
その時はマイホームは欲しいけどまだ先で、4~5年先くらいかな思っていました。
その計画を見て、人生のお金の使い方について考えて、でも住宅ローンのことを考えたりすると、返済するなら早いほうが良いかなと思うようになりました。

それで金利を調べてみると、今はマイナス金利の時期。
もしかして今が家を建てるタイミングかもしれないなあと。

まずお互いの親に相談したところ、彼のご両親の持っている土地に家を建てては?という案が出ました。
私は阪神大震災で被災した経験があるので、ハザードマップ(津波と活断層)で安全なエリアであることは、譲れない条件。
その土地は海抜が低くて津波が心配でした。

海抜の問題もありますが、僕は立地が気になっていました。
その土地の最寄り駅は急行が止まらない駅で、駅からの距離も徒歩で30分以上、自転車で15分くらいの距離。
両親も「二人の家だし、資産価値の高い土地を買って将来に備えたら」
アドバイスしてくれたので、急行が停まる駅から徒歩10分程度の場所にしようと決めました。

資金計画は保険の見直しと一緒に

気になる資金計画は、保険の見直しの時に作ったライフプランを元に計画したそうです。

万が一自分に何か会った時にこまらないように、ファイナンシャルプランナーさんと一緒に保険などを見直し、マイホーム取得の資金計画も一緒に立ててもらいました。
親の土地とは違う土地を新たに取得することになったので、土地の相続問題も考慮した、納得の行くプランになったと思います。
親の援助も含め頭金は800万円ほど用意し、家賃+水道・光熱費で最終的にローンは今と変わらない9万弱で抑えられるようなものにして、ボーナス時期だけ少し増えるプランにしています。
それに太陽光を屋根に載せようと思っていたので、発電量2万と考え、1万は使用し、残り約1万円ほど戻ってくると試算しています。
現在の家賃が7.3万円なので、9万円は値上がりのように感じますが、光熱費が1万円かかっている場合、合計8.3万円です。
家を建てて太陽光で毎月光熱費が1万円かかって、太陽光代が1万円戻ってくるとしたら、ローン返済毎月9万円+光熱費1万円-太陽光の収益2万円で8万円
発電効率のよい月であれば月に3~4万になるので、その収益も入れればほぼ今の生活費と変わりません。

単純に家賃とローンの返済額だけで比較せず、水道光熱費も含めたランニングコストで考えて、この土地で家を建てるメリットを実感できました。
同じ金額で家賃を払うんだったらマイホームを取得したほうが良いですよね。

ここで、松川さんの太陽光をつけてた場合の試算をまとめました。

現在 マイホーム
毎月の支払い 7.3万円 約9万円
光熱費 1万円 1万円
太陽光の収益 なし ▲2万円(多い時で3~4万円)
合計 8.3万円 8万円

太陽光の収益が多い時を考慮するとそれほど変わらないことがわかりますね。

ローンを組むのはもちろん身構えましたが、先のことを考慮した計画になっていますし、無理なく住宅ローンが組めるとわかりました。

それぞれ専門家の意見を聞きながら進めたことが功を奏し、資金計画、土地探し、ハウスメーカー、間取り決定までを同時進行で2ヶ月ほどで決まりました。
既に計画が固まったものを覆するのは労力がかかりますが、同時進行なら、変更や調整がしやすいのは大きい。
でもこの2ヶ月はとにかく濃かったです。
毎週末家作りに関する用事を何かしら行って忙しかったけど、楽しかったですね。

土地の調査のために平日に半休をとったこともあり、とにかく集中していた気がします。

次回は松川家の土地探しについてお話していただきます。

何気ない保険の見直しが家づくりのきっかけになったんですね。
松川さんのように、ライフプランを考えた際にマイホームを決断する方は多いようです。

次回は「土地探しから土地決定」までのお話です。
お二人は縁もゆかりもない土地に住むことになるのですが、2ヶ月で土地を決定させました。

普通なら約1年くらいかけて決めていく土地ですが、お二人は「独自の調査項目」を定め、実際に足を使った調査を敢行。
その結果、納得の行く決断が早くできたのです。

いったいお二人がどんな調査項目を定めたのか気になりますね!

これから土地を買いたいと言う方の参考になる記事ですので、お楽しみに!