引き渡しも無事完了したので、ここからは家を建て始めようと思っていた頃を振り返ってみたいと思う。

 

結婚したのが20代後半だったので、あれからもう約16、7年ぐらい経つ。

結婚する前の私と奥さんはそれぞれ実家暮らし。
結婚後、どちらかの実家で親と一緒に暮らすという選択肢は無かったので、取りあえず2人で住む場所を探した。

 

当初からアパートの賃貸料を掛け捨てていくよりも、賃貸料と同額ぐらいの戸建中古物件のローンを組んだ方が将来的に建物を潰しても手元に土地が残るので良いのでは?という私の意見に奥さんが同意してくれた。

 

結果、16坪の木造2階建ての中古物件を破格で購入。
当然、再建築可。(4m道路・3階建可・建蔽率60%・容積率200%)

 

それから17年が経ったある日、「寒すぎて次の冬には死ぬ」という脅迫を奥さんから受け、当初の予定通り建て替え計画を進めることにした。

 

まずは奥さんが選んできた都内の設計事務所に相談に行ってみたが、はじめに聞いた坪単価でがどえらい額だったので、ここじゃー無理でしょと思い、殆ど上の空で話を受け流した。

ということで、その帰り道、奥さんにお願いして住宅メーカー選び係に任命してもらった。

 

ハウスメーカー、地元工務店、個人設計事務所の内、坪単価とそれに含まれる設備のバランスを考えると地元工務店辺りが良いかなーと大まかなあたりを付けて、ググっていると同じような悩みを持つ人達の板に目が止まった。

 

「坪単価の安さと標準設備のクオリティの高さなら埼玉県民共済住宅でしょ」と。

県民共済住宅外観

私の知っている県民共済は医療保険とか冠婚葬祭とかのイメージしかなく、住宅をやってるなんて聞いたことがなかった。

 

調べてみると埼玉県内のみ限定で行っているらしく、自由度こそ一般の注文住宅メーカー程高くはないが、坪単価が3階建てでも破格に安く、標準設備も複数から選べる上、品質が高いことがわかった。

メリットとデメリットをまとめるとこんな感じ。

 

<メリット>

坪単価が安い。(標準で坪単価が318,000円)

標準設備の品質が高い。(キッチンや風呂など3種類のメーカーから選択可能)

 

<デメリット>

所謂「担当営業さん」が居ないため、設計士さん・監督さんと直接やり取りする必要がある。→提案を期待できない

 

「担当営業さんが居ない」という点に関しては、私個人としてはあまりデメリットとは感じず、むしろ設計士さんや監督さんと直接話しができることはメリットだと思った。

ということで、ウチは住宅展示場巡りなどは一切せず、埼玉県民共済一択だった。