軽井沢という土地柄、暖房器具はとても重要。
家の構造自体は機密性が高く外気の影響を受けにくいとは言うものの、
その外気がとても冷たい。
意外に知られていませんが、最低気温マイナス17とか18もよくあります。
雪はそれほど降らないんですけどね。
ともかく、暖房設備を間違えると冗談じゃなく命に関わります(笑)

|||薪ストーブVSペレットストーブ

軽井沢のご家庭、メインの暖房は??
調査したわけではないので、あくまでも感覚的なものですが…
灯油ファンヒーターを筆頭とする、灯油を使った暖房器具がたぶん1番多いはず。
それも、外のタンクから直接灯油を取り込む形式が多いと思います。
都会のように、いちいちファンヒーターに灯油を入れていたら、やってられない!
エアコンは、最近の寒冷地用であれば暖まります。
寒冷地用ではないエアコンを使用すると、外気が一定以下の気温になると
全く暖気が出てきません。使い物にならないということです。
床暖房。
これも電気だったり、ガスだったり、灯油だったりと色々ありますが、
暖まると同時に、ともかく乾燥します。家中カラカラ。
これらは、いずれも今回家を建てる前に住んでいた賃貸物件で検証したものです。
そして、どれも納得いかなかったのが現実です。

今回、ビルダーさんは「薪ストーブ」を前提にズッと話を進めてきました。
薪はホームセンターなどで購入すると、一晩で800円以上かかることになります。
まあ、それでも暖房費月間¥30,000と考えれば、寒冷地からしたら仕方なし、とも思えます。
けれど、実際は無料で調達している方がほとんどのはず。
伐採された木をもらってきたり、無料ではないけれど格安で譲ってもらったり。
ホームセンターで薪を買う人は、別荘利用か経済的に余裕のある方くらいのはずです。
じゃあ、タダだからいいんじゃない!
と思われますが、ここで判断が分かれます。
薪は、薪として使用出来るように切って、乾かさないといけない。
そして、それを保管しておく場所が必要。
乾燥には1シーズンかかりますから、翌年分のストックを毎年作るということになります。
…身体が動くウチはいいんですけど、この作業、年老いたらどうしよう??
と、考えちゃいました。
そりゃあ、薪ストーブの炎を見ながら暖まるなんてとても素敵ですが、
現実から目を背けることも出来ず…
でも、火を見ながら暖まる、も捨てきれず。
「ペレットストーブ」という選択はこんな経緯から出てきました。
材料は、おが屑やかんな屑などを圧縮形成したもの。木質ペレットが正式名称です。
北欧を中心に使用されている暖房器具ですが、日本ではまだまだ。
木質ペレット自体は安価。
けれど生産しているところが長野や北海道など木の伐採が一定以上あるところに限られます。
生産地以外の地域の方にとっては、商品価格と送料が同じくらいになってしまい、
コストが高くついてしまう。これが恐らく最大の問題です。
逆に言うと、長野県は送料がかからないので、安価に入手可能。
ウチも、せっせと近くの森林組合に買いに行っています。

肝心の性能。
暖かいです。もう、文句なし。これ1台で家中暖まります。
外が氷点下でも、室内は事実上の全館暖房で24度前後。
冬でもTシャツで過ごせちゃいます。

|||それ以外の暖房器具

ペレットストーブの欠点は火力調節が細かく出来ない事。
まあ、火をたくのですから、ファンヒーターやエアコンのように細かな調整は出来なくて当然です。
あまり寒くないときにちょっと暖房が欲しい、なんて場合はエアコンを使用しています。
そしてもう一つ。
夜間就寝後の暖房は??
ペレットの火を放置したまま寝られるか??
さすがに、ちょっと怖くって…
安全で手間がかからないという基準から、蓄熱暖房を導入。
簡単に言ってしまえば、
中にレンガのようなものが入っていて、それに熱をため込ませて放出するというもの。
ホンワカ暖かいので、犬が離れません。