契約後の打ち合わせ

本題に入る前に契約後の詳細打ち合わせについて触れておきます。

私達が契約後に詳細打ち合わせを行ったのは約2か月。これは比較的短い期間だと思います。これもセキスイハイムの特徴かもしれません。決して打ち合わせを急かされる訳ではなく、普通に打ち合わせしてこの期間で終わりました。

私達は契約後の追加金額を抑えるべく、間取りを含めて詳細仕様を固めてから契約しました。契約後の変更点はインテリア関係とエクステリア関係と窓、シャッター有無を少し変更した程度です。なのでこの期間で終わったのかもしれません。

打ち合わせは外回りカタログ(外壁、バルコニー、外部照明等)、設備カタログ(バス、トイレ、窓等)、インテリアカタログの3冊のカタログを軸に打ち合わせをしていきます。インテイリアはお金を掛ければ造作でなんでもできますが、それ以外は基本このカタログ内から選んでいきます。出来る事と出来ない事がハッキリ分かるので、私達にとってはやり易かったです。

打ち合わせが終わるといよいよ工場発注。セキスイハイムの特徴、ユニットが工場に発注されます。工場見学をすれば自分たちのユニットが生産されている様子が見れますが、私は仕事の都合で行けませんでした。

現場工事着工

工場への発注を済ますといよいよ現場工事。私が注視するべきポイントとしている1つ、基礎工事が始まります。

施工の体制はハイムの現場監督が居て、その下に「一括工務店」と呼ばれている実際に工事を請け負う工務店がいて、各種工事を発注しているような体制です。

ハイムの現場監督は基本工程管理をして、要所の検査はハイムの検査担当者が行います。

基礎工事はスケジュール通り進みましたが重大な事件が起きました。基礎工事がすべて完了した後、コンクリート内部の強度部材である配筋に施工不良が発覚し、基礎をすべて解体することになったのです。見積書を確認すると基礎工事一式で約200万と記載されています。それをすべて解体するというのはとても重大なことです。

せっかく完成した基礎を全て解体するに至った原因を一言で言うと、下請けの基礎屋さんの施工不良です。

不具合があったのは基礎の配筋で、スターラップ筋という部分。役割としては上主筋と下主筋を連結させ、基礎のせん断強度を持たせるものです。

スターラップは200mm間隔で配置することになっていますが、一部スターラップとアンカーボルトが干渉したために基礎工事業者の作業員判断でスターラップ筋をアンカーと干渉しないように根元から曲げて、隣のスターラップ筋に結束線でしばってしまったのです。

これはハイムによる配筋検査後に故意に曲げられたものです。

これでは図面のスターラップの間隔200mmが守られていません。

建築基準法をしらべると、平12建告第1347号でスターラップの間隔は300mm以下にする事と告知されています。

この曲げられたスターラップ筋をカウントしないとこの部分は400mmとなり、建築基準法を逸脱していることになります。

そもそも、この図面で建築確認申請を行いっていますし、基礎の型式認定もこの図面で取得しているので、これまでの計画を根底から覆すような大きな不備です。

この事をハイムに連絡たところ、基礎の部分補修をさせてくれという要望をされました。

一生に一度の新築工事。特に私が注視している基礎工事で部分補修など認めたくありません。正直に不安が大きいことを告げたところ、セキスイハイムは一度基礎をすべて撤去し、基礎工事を始めからやり直してくれました。

これが地元工務店だったらどうだったでしょうか。基礎工事を一からやり直すというのは赤字工事になりかねません。資本に乏しい工務店がこういった状況になったときに再施工に応じてくれるでしょうか。

施工不良が起きたことは残念ですが、私が品質と安心を重視して大手ハウスメーカーを選んだメリットが享受できたと考えています。

基礎はきっちり再施工してもらい、満足いく仕上がりとなりました。