Categories: 【実況!隣の家づくり】松川家編

展示場で見たアイデアが凝縮! あらゆる情報を駆使し、9ヶ月で完了した家づくり

現在家づくりを行っているお宅を密着取材する「実況! 隣の家づくり」。
今回は松川さんの完成したばかりのお家を訪問しました。

1月から家づくりを開始し、9月に引っ越しというハイスピードで家づくりを行ってきた松川さん。
特徴は徹底した調査能力と、短いけれど濃い情報収集を行う点。
過去の4つの記事でも松川さん流の家づくりの過程を、詳しくご紹介しています!

特に注目はランニングコスト計算。
この比較はこれから土地を買おうと考えている方にとても役立つ情報です。

その支えとなったのが足で稼いだ情報。
希望をはじめ、展示場での感想や資金計画まで、なんでも記してきたノートがこちらです。
確認事項などの備忘録としても大活躍しました。

では実際、どのように希望が形になっていったのでしょう?

沖縄の風を感じる玄関では、シーサーがお出迎え

駅から、のどかな風景を眺めて徒歩約15分。

お二人は野球ファンというご縁で結婚されたそうですが、沖縄も大好き

玄関のシーサーが出迎えてくれました。

夫が沖縄で買ってきてくれたシーサーは、空を仰ぎ見ているような感じが気に入っています。

外構屋さんに沖縄が好きだと話したところ、門に『トロピカルストーン』はどうかと言ってくださって。
こちらは首里城でも使われているそうです。

表札には琉球ガラスを使用していて、爽やかな青がポイントです。
足元には沖縄の海を連想させる珊瑚も、さり気なく置いてありました。

そして夜になり、照明が点くと表情が変わります。
まるでリゾートホテルのような雰囲気で、ステキですね。

また機能性も大切にし、外壁には磁気タイルを使っているので塗り替えの必要がないとか。

ガスケットは30年ごとに交換しますが、タイルは汚れても水だけでキレイになり、掃除が楽なのがいいですね。

デザインも、長方形のタイルをツートンに貼ってシンプルに。
外壁には人感センサーや電気自動車用のプラグも備えました。 裏は広々とした庭。

芝生や木を植えたり、暖かくなったらバーベーキューを楽しみたいですね。

お宅にお邪魔すると、玄関ホールの飾り棚にもシーサーが鎮座。
一家の明るい未来を祈り、見守ってくれているようです。

玄関で家のイメージが決まると聞いたので、ここだけ床を白にして、明るい印象にしました。

手前の右手は下駄箱、左手は高さのあるものが収納できるスペースです。
正面は和室になっていて、リビングと繋がっている部分。
沖縄の琉球畳と、障子柄の透かしが入った襖でシンプルにまとめています。

日当たりがいいので、物干しシステムを付けました。
隣から見えないようロールスクリーンにしたのも、展示場で見たアイデアです。

落ち着けるリビングは黄色いソファと森を思わせるカーテン

ではリビングに入ってみましょう。

シンプルなリビングを目標に、床は明るい色目、家具は落ち着いたウォールナットに、色はアースカラーをベースにしました。

阪神大震災を経験しているので、照明は安全性を考えたダウンライトです。

ダイニングテーブル、チェア、TVボードはカリモクで購入。
セキスイハイムが販売店になっていたので、少し割引になった上に、ローンの中に家具も入って計上されたそう。

夫がガッチリ体型なので、しっかりした椅子を選びましたが、さすが老舗ブランド。
軽くて包み込むような座り心地が気に入っています。

カーテンは、セキスイハイムの家に住んでいる方のお宅で見たという、森のようなデザインに一目惚れ。
天井から吊ることですっきりと見せ、同布でクッションも作りました。

ソファの色がちょっと冒険でしたが、リビングのポイントになったかなと思います。
ソファの下はルンバが通るかもチェックしました。

テレビ台の後ろには、コーニス照明を配した壁面が。

クロスと迷いましたが、夜になると雰囲気がいいのでタイルを選んで正解でした。
この壁だけは消臭効果のあるエコカラットを使っています。

階段下のスペースを活かしたお気入りの書斎コーナー

次はリビング階段とその下の書斎スペースを見せていただきました。

将来子どもが大きくなっても、リビングで家族の顔を見てから部屋に行けるようにしたかったんです。

書斎スペースは展示場で見て、ぜひと思ったこだわりのスペース。
コンセントを付けたので、ルンバの部屋にもなっています(笑)。

作りつけの本棚は思った以上の収納力だったそう。
その他にも、食器棚・カウンター下・壁面を利用したスペースなど、こまめに収納を設けシンプルライフを実現。

前の家では物が多かったので、新しい家ではシンプル生活を目指したかったんです。

カウンター下には野球や沖縄のアイテム、奥様が大好きだという「ゆず」のライブグッズが。

計算され尽くしたエコ設計

実は1階の部屋にはエアコンがありません。

床下空間を活かした、セキスイハイムの「快適エアリー」を入れたので、エアコンいらずなのです。
ヒートポンプ式の通年型の換気システムで、冷暖房・除湿・空気清浄までを行います。

ダクトを通じて同じ温度の空気が部屋全体に行き渡るので、温度差がないんです。
冬も足元からじんわり暖かく、夏には除湿もできます。

花粉も99.9%ブロックしてくれて、空気のキレイさはアルプス級(笑)と、聞いています。
花粉症の僕にはありがたいですね。

ちょっと出かける間に「キープ機能」を使えば、文字通り温度をキープし、24時間換気でも電気代はそれほどかからないそうです。
こちらは、太陽光の発電具合がわかるスマートハイムナビ。

太陽光は導入費用は年々下がっていますし、毎月約2~3万円の収入があると仮定して試算すると、7年でモトが取れることになります。

スマホからも発電量がチェックできるので「がんばって節約しよう!」って励みになりますね。

機能性を第一に考えながら、遊び心と個性をプラスした水回り

食洗機・IHクッキングヒーターを備えたシステムキッチン。
こちらにも収納が充実しています。

勝手口手前のパントリーが思った以上に便利で、ホットプレートやたこ焼き器が入り、ごみの日を待つペットボトルなどもうまく隠せます。

奥様のお気に入りが、展示場で見たというゴミ箱置場。

シンク下をあえてゴミ箱収納用に空けてもらいました。
これはすごくオススメです!

洗面とお風呂を見ていきましょう。

あれ?こちらの床はどこかで見たような・・・。

実はスーパー銭湯と同じなんです!
これも展示場で見たアイデアで、予算も適度なのに快適。
ぜひ広めたいですね。

1階は快適エアリーを使用していて、お風呂の床も温めておけます。
温度差によるヒートショック現象を防ぐこともできるので、安心してお風呂に入れますね。

洗面にも収納がたくさんあります。
よく野球観戦やライブでタオルを購入するため、増えてもスッキリ収納できる大きさで作ってもらい、反対側にも着替えなどが入る収納を付けました。

お風呂も広めの設計で、将来誰かが車椅子になっても楽に入れるよう、左側の扉が空くようにし、段差もなくしました。

こちらはトイレ。

実は私のこだわりが詰まっていて、好きなテイストでコーディネートしてみました。

シンプルで上品なアロマが飾られ、落ち着くグリーン系で統一。
広さもあって、カフェ風ながら落ち着ける空間ですね。

また、全部屋で静かに閉まるドアを採用しています。
「ケンカして、強くドアを締めても『バタン!』とならないところもいいですよ」とお二人は笑っていらっしゃいました。

Instagram(インスタグラム)を参考に、思い切って階段から床色を変える

こだわったのが階段から変えたという床の色。
確かに! 言われるまで気づきませんでした。

Instagramで「#セキスイハイム」と検索していたら「1階と2階の床色を変える」というのが出てきて、これいいなあと。
自分では考えつかなかったし、Instagram(インスタグラム)は固定概念を覆すアイデアの宝庫ですよ(笑)!

2Fって家族だけのプライベートスペースだから、ゆっくり休める空間をテーマにしようと、落ち着いた色目でまとめています。

階段を上がった場所を「おーいスペース」と呼んでいるそう。

ソファで夫が居眠りしているのが見えるので 「おーい、ベッドで寝ないと風邪ひくよー」とか、「おーい、電気代もったいないよ!」とか(笑)

お二人の仲の良さと、しっかり家を守る奥様の様子が想像できますね!

寝室はホテル風の空間で、広さは7畳弱。
床は暖かいタイルカーペットにしました。

こちらにも収納がたっぷり。
ウォークインクローゼットと、それぞれの衣類を入れるクローゼットがあります。

枕元の棚が結構便利で、部屋もすっきりします。
スマホなどが充電ができるよう、コンセントも3ヶ所つけました。

ベッド側の壁紙はホワイト系ですが、テレビ側の壁紙はブルーを使ったところがさりげないこだわりです。
色味が全く違うのに、教えていただくまで壁紙が違うことに気づかなかったほどお部屋に馴染んでいました。

廊下に出ると、寝室の反対側には2つの大きな収納と本棚が。

収納にはオフシーズンの洋服をはじめ、蓄電池も収まっています。

コミックサイズに作りつけた本棚は、本やマンガが大量に収納できそうです。

子ども部屋は明るい空間が2つ。

2部屋とも5畳くらいなので、床も壁も白にして、広く見せました。

家づくりに欠かせないのは、営業マンとの相性

個性と機能性を併せ持つ、シンプルな空間の1階、日々を癒し、明日への力を蓄える2階。
お二人のアイデアが詰まったこだわりのマイホームが完成しました。

マイホーム完成まで9ヶ月間を駆け抜けたお二人に、感想を伺いました。

忙しかったけれど、二人で調査して力を合わせて、充実した楽しい時間でしたね。

目標に向かって邁進してきたので、今、ちょっと燃えつき症候群になっています(笑)。

今後は、庭に力を入れたいそうで、当初お話されていたバッドの材料になる「アオダモ」の木を植えたり、奥様は家庭菜園もしてみたいと話していらっしゃいました。
改めて、家づくりをする人へのアドバイスを伺いました。

自分たちが見た情報に勝るものはありません。
展示場にできる限り行って希望を固め、打ち合わせで質問できるよう、何でもメモしておくのがおすすめです。

私たちは「初期の値段は高くても、安全・品質が優れていること」を第一に、震災の経験から耐震性にもこだわりました。
ハウスメーカーの売りはさまざまなので、たくさん見て選ぶといいと思いますね。

一番重要なのは営業マンとの相性ですね。
担当の山本さんは細かな希望も聞いてくれて、心強かったです。
彼にお願いして本当に良かったと思います。
洋服や車なら商品さえ気に入ればいいですが、家は大きな買い物。納得して選んで欲しいです。

個人的な意見で申し訳ないのですが、オール電化だとIHクッキングとエコキュートになるので、火力やお湯が出るまで少し時間がいると考えておいたほうがいいです。

僕は唯一寝室の遮光カーテンに後悔しています・・・。
陽射しが入らないので寝すぎちゃうんです(苦笑)。

最初から驚かされていた「情報力」と「スピーディーさ」。
特に「メモを取って整理する」ことは、是非実行していきたいですね。
こちらでお二人が得た情報を紹介してもらえることにも、本当に感謝です!

家づくりは大きな仕事ですが、こだわった分、納得の家づくりができ、家族の絆もぐっと深まるものだと、改めて思いました。
来年にはお子さんも誕生予定で、3人で新しい家での生活をスタートさせる松川さん。
さらに成長していく家とご家族に、またいつかお会いしたいです。

増田 有香

名古屋在住、名古屋出身のライター。情報誌を中心に活動し、編集プロダクションを経て2002年に独立。幼少時からインテリア雑誌を見て育ち、住宅関連会社、マンション販売会社での勤務経験もある。自他ともに認める「お家大好き人間」だが、ライブ参戦の時だけは別人になり、良き音楽を求め東へ西へ。贔屓のアーティストは、中田裕二、クレイジーケンバンド。

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増田 有香

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